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2025.03.08

ガイアが目指すさかい珈琲蔵王山水苑前店を「地域コミュニティと地域福祉の交差点」にするビジョン

 
私たちガイアはこれまで、宮城県蔵王町を中心とする県南エリアを拠点に、地域活性化や福祉支援、空き家再生といったまちづくりに取り組んできました。そしてこのたび、「さかい珈琲 蔵王山水苑前店」をオープンしました。
この店舗は、単なるカフェではなく、「地域と福祉の交差点」としての役割を担っています。本日は、その想いや取り組みについてお伝えしたいと思います。
◆ なぜ、蔵王山水苑エリアに「さかい珈琲」を開いたのか?
かつて「東北の軽井沢」と呼ばれ、多くの別荘利用者が訪れた蔵王山水苑。しかし、バブル崩壊後は衰退し、住民同士の交流の場も限られていました。
一方で、近年では新たに別荘を購入する方や移住者が増え、地域に活気が戻りつつあります。しかし、こうした人々が気軽に集まり、地域住民や観光客とつながれる場所が少ないのが現状でした。
そこで私たちは、「さかい珈琲」という全国展開するカフェブランドに注目し、誰もが立ち寄れる開かれた場所をつくることにしました。
また、単なる飲食店にとどまらず、「蔵王福祉の森構想」と連携し、高齢者や障がい者の支援にもつながる仕組みを取り入れています。
◆ 独居高齢者を支える「見守り・送迎モーニングサービス」
この店舗を拠点に、私たちは2025年2月から「見守り・送迎モーニングサービス」を開始しました。
蔵王町遠刈田温泉小妻坂地区には、一人暮らしの高齢者が多く、孤独を感じる方も少なくありません。「毎日ひとりで食事をするのは寂しい」という声を受け、地域の方々が安心して集まれる場を提供しようと考えました。
このサービスでは、毎週火曜日の朝8時から、専用の送迎車でご自宅までお迎えに上がり、店舗で朝食を一緒に楽しんでいただきます。
カフェのスタッフや看護師、管理栄養士、理学療法士といった専門職の方々が見守りながら、食事や健康相談の場としても機能する仕組みを整えています。
「美味しい朝ごはんを食べながら、人と話せる時間が楽しい」
そんな声をいただき、私たちも改めて、この取り組みの大切さを実感しています。
◆ 「蔵王福祉の森構想」との連携で地域を元気に
私たちガイアが進める「蔵王福祉の森構想」は、「母なる農村を守りながら、高齢者も若者も、障がいのある方もない方も、誰もが安心して暮らせるまちづくり」を目指す取り組みです。
さかい珈琲蔵王山水苑前店では、社会福祉法人はらから福祉会と連携し、障がい者施設で作られたパンや地元の農産物を使用することで、地域経済の活性化にも貢献しています。
さらに、地域住民や観光客が自然とつながり、世代を超えた交流が生まれる場として、様々なイベントも企画していきます。
◆ 今後の展開:「届ける福祉」としてのデリバリーサービス
私たちの目指す「福祉の森」では、支援を必要とする方が「助けを求める」のではなく、私たちの側から「手を差し伸べる」ことが大切だと考えています。
そのため、今後はデリバリーサービスを導入し、店舗で提供する食事を自宅で楽しんでいただける仕組みを作る予定です。
「さかい珈琲の朝食を家でも食べたい」
「足腰が不安だけど、美味しいものを食べたい」
そんな方々にも、温かい食事とつながりをお届けできるよう準備を進めています。
◆ まとめ:地域とともに歩むカフェへ
さかい珈琲蔵王山水苑前店は、カフェでありながら、地域の交流拠点であり、福祉の拠点でもあります。
これからも、地域の皆さんとともに、新しいまちづくりに挑戦していきます。
ぜひ、一度足を運んでいただき、私たちの想いを感じていただければ幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
株式会社ガイア