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詳細宿泊業界の潮流と、私たちのまちづくりが描く未来
近年、訪日外国人観光客(インバウンド)の増加により、全国のホテルや宿泊施設では「高稼働・高単価」が進んでいます。東京商工リサーチによれば、客室単価(ADR)は過去最高を更新し続け、都市部を中心に宿泊価格が急騰していることが明らかになりました。
しかし、ガイアグループが目指しているのは、価格競争ではなく、地域との共生と価値の再構築による宿泊の未来です。
地域福祉と観光の融合:蔵王福祉の森構想
私たちの旗艦エリアである「蔵王山水苑」は、空き家となっていた別荘群や棚田、山林を再生し、地域の福祉・農業・観光資源を有機的に結び直すことで、国際的にも注目される“分散型まちづくり”を実践しています。
この取り組みは、「蔵王福祉の森構想」として宮城県からも評価され、国際的な持続可能観光モデルとしての地位を確立しました。
▶︎ 参考:プレスリリース
別荘の新たな価値:「稼働率80%超え」から見える可能性
かつて眠っていた資産を、「別荘 × 福祉 × 宿泊」という形で再生し、収益と地域価値の両立を図る。
この戦略は、多くの空き家や別荘地を抱える日本にとってひとつのモデルケースとなっています。
ガイアリゾートでは現在、年間インバウンド宿泊者数が約50,000人に達し、宮城県においても稀有な成功事例として注目されています。
▶︎ 参考:プレスリリース
新たな連携と広域展開:登米から松島、仙台シーサイドへ
2025年夏、私たちは登米市の老舗「ヤマカノ醸造」様を訪問し、「みやぎの明治村」などの地域資源を活かしたまちづくり連携に合意しました。
さらに、仙台港・塩竈・多賀城・松島など、沿岸部の都市と連携した広域観光ネットワークの構築を進めています。
その中核を担うのが、**アルベルゴ・ディフーゾ(分散型宿泊)とオスピタリタ・ディフーザ(もてなしの文化)**を融合させた、ガイアグループ独自の地域まちづくり構想です。
「観光」は単なる消費ではない。地域そのものが価値になる時代へ
HISが出資した「エクスペリサス」のように、いま観光業界では「体験価値」や「文化の深堀り」が求められています。
▶︎ 参考:HIS出資記事
私たちは、ただ“泊まる”のではなく、地域で“生きるように旅をする”という体験を、誰もが享受できるようにすることを使命としています。
この取り組みが、日本の観光の質を高めるだけでなく、人口減少や空き家問題、介護人材不足といった社会課題の解決にも直結していると考えています。
最後に:すべての土地に“眠る価値”を
ガイアグループは今後も、「観光」「福祉」「経済」を三位一体で推進し、日本各地に**“土地に眠る価値”を再発見する拠点**を増やしていきます。
地域を活かし、地域に活かされる。
それが、私たちガイアグループが目指す「持続可能なまちづくり」の核心です。