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詳細訪日外国人宿泊数、過去最多を記録 ガイアグループが実現する、地域が生きる観光と共生の未来
観光庁の統計によると、2024年の外国人延べ宿泊者数は1億6,447万人泊に達し、過去最多を記録しました。日本を訪れる外国人旅行者の数は着実に増え続けており、インバウンド市場はかつてない成長を遂げています。
一方で、訪問者の多くが東京や大阪、京都などの都市部に集中し、地方ではその恩恵が限定的であるという課題も浮き彫りになっています。地域間の偏在が進む中で、宮城県蔵王を拠点とするガイアリゾートは、年間およそ5万人の外国人宿泊者を受け入れる稀有な存在として注目を集めています。私たちは都市ではなく「地域」にこそ観光の未来があると信じ、地域と共に歩む観光の在り方を提示してきました。
地域課題、活性化、経済成長を一体で解決する「ガイアグループ型のまちづくり」
ガイアグループのまちづくりは、蔵王町で進行中の「蔵王福祉の森構想」の理念に支えられています。この構想は、観光・福祉・農業の融合により、地域が持つ資源を最大限に活かし、多世代共生・支え合いの社会をつくることを目指しています。
さらに私たちは、イタリア発祥の「アルベルゴ・ディフーゾ(分散型宿泊)」の考え方を日本流に進化させ、宿泊施設を地域に点在させる「オスピタリタ・ディフーザ(地域一体型ホスピタリティ)」として展開しています。
この手法は、単なる観光開発ではなく、空き家の再生、交流人口の創出、地域雇用の拡大、高齢者の見守り機能などを併せ持つ、地域社会の再設計でもあります。私たちはこれを「ガイアグループ型のまちづくり」と位置づけ、日本が抱える社会課題、地域の衰退、経済の地盤沈下といった難題を、三位一体で解決するモデルとして全国に展開していきます。
仙台シーサイドエリアから広がる沿岸観光ネットワーク
2025年には仙台新港エリアにて、シーサイド型のリゾート施設を開業予定です。既存の建物を再生し、都市近郊のデイユース、宿泊、長期滞在に対応した施設として生まれ変わります。ここを拠点に、仙台港、塩竈、多賀城、そして松島といった沿岸都市と連携した観光ネットワークの構築を目指しています。
この取り組みも、蔵王福祉の森構想の思想に基づいています。観光地同士を単につなぐのではなく、暮らしと海、産業と福祉、歴史と未来が調和した地域圏の再構築です。災害から復興したこのエリアに、新しい命と誇りを吹き込むリゾートとして、多くの人々が集う拠点となることを願っています。
登米市「みやぎの明治村」で始まる新しい滞在文化
宮城県北部の登米市では、歴史的建築が今なお残る「みやぎの明治村」を舞台に、ガイアリゾート登米の開業準備が進行中です。登米は、石ノ森章太郎のふるさと記念館や伝統食、能舞台など豊かな観光資源を持つ町でありながら、その魅力が十分に発信されていない地域の一つです。
私たちは、ヤマカノ醸造株式会社とのご縁をきっかけに、登米の空き家を活用し、分散型の宿泊施設を展開します。滞在者は歴史的町並みに泊まり、地元の人々と語らい、食を分かち合い、文化に触れる。そんな「暮らすように旅する」時間を提供します。ここでも、福祉・観光・地域が一体となった社会モデルを実現します。
ガイアグループのこれから
私たちが目指すのは、観光を経済の手段として終わらせるのではなく、社会を支え、地域を誇らせ、人の生き方を豊かにする循環の創出です。蔵王、登米、仙台のいずれの拠点でも、共通するのは蔵王福祉の森構想の理念に支えられた、アルベルゴ・ディフーゾ=オスピタリタ・ディフーザ型地域づくりであることです。
この仕組みを通じて、社会問題の解決、地域活性化、そして経済成長を一体的に進める道筋を、宮城から全国、そして世界へと広げていきます。
地域とともに生き、世界とつながる。
それが、ガイアグループがつくるこれからの観光とまちのかたちです。