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詳細🌳ガイアの森から、千年先の未来へ
― 持続可能な森づくりと地域再生の挑戦 ―
2024年、林野庁が発表した『令和6年 森林・林業白書』では、気候変動や生物多様性の喪失といった地球規模の課題に対し、日本の森林が果たすべき役割が明確に打ち出されました。森林は単なる木々の集合ではなく、「国土の保全」「水源の涵養」「炭素の固定」「生物多様性の拠点」など、私たちの暮らしと地球環境を根底から支える多面的な機能を担う存在です。
この国の方針と軌を一にしながら、ガイアグループでは宮城県蔵王町において「ガイアの森 千年の森プロジェクト」を推進しています。
🌱千年の森とは何か?
「千年の森」とは、100年単位ではなく、**1000年後の地球環境と人間社会を見据えて創られる“命の循環と再生の森”**です。
ガイアの森は、ただの林業用地でも観光資源でもありません。ここは、失われつつある日本の里山文化を再生し、人と自然がともに生きる“共生のモデルエリア”として設計されています。森に棲む昆虫・植物・菌類たちはもちろん、障がい者・高齢者・こども・旅人・外国人までもが、それぞれの役割と場所を得られる「包摂の森」です。
🌍白書が示す課題と、私たちの挑戦
森林白書では以下の課題が挙げられています:
- 放置された人工林の増加
- 気候変動による森林荒廃のリスク
- 木材利用の低迷
- 森林整備人材の減少
私たちガイアグループはこれらの課題に対し、以下の実践で応えています。
🍃森の中に、人の役割がある
ガイアの森には今、「ヒメシャガ」「エンレイソウ」「ミズタビラコ」「タニウツギ」など、東北に息づく希少な植物が静かに咲き始めています。清流のせせらぎに抱かれた斜面に、未来へと手渡す命のバトンが芽吹いています。
また、先日は古代樹の根元でコクワガタを、そして森の光が差し込む林床ではジャコウアゲハの羽化も観察されました。これは生態系が健全に循環している証であり、自然に手を添えるだけの「守る森づくり」が功を奏していることを教えてくれます。
🌟未来への誓い
「千年の森」とは、私たちがただ植え育てるだけでなく、「1000年後の人々がこの森に癒され、学び、暮らしている光景」を思い描きながら、その礎を今ここに築く営みです。
森林白書が示す国のビジョンを、地域の土に根ざし、生活と結びつけて具体的に実行する。それこそがガイアグループの使命であり、私たちの責任です。